サツキの思考垂れ流し

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Fマウントレンズの深淵へ【私的オススメFマウントレンズレビュー】

こんにちは。1年半の間に数えきれないほどのレンズを買って試し、気に入らなかったり飽きたりしたものを売って、そんで買って...を繰り返して淘汰を繰り返した結果生き残ったレンズを紹介したいと思います。間違いなく「神レンズ」と言えるラインナップになっていると思います。

ただ、望遠レンズについては全然知らないのでこの記事の守備範囲外とさせてください。

AI Micro Nikkor 55mm f/2.8S

素晴らしいの一言。マクロレンズでありながらもオールラウンダーで、高解像度と自然な描写を両立している。

強み
  • 解放(fno= 2.8)から高解像度
  • マクロ撮影でも解像度が甘くならない
  • マクロレンズにありがちな「のっぺり感」が抑えられている(= 作品としての写真を楽しむ余地がある)
  • 高くない( ただし、人気レンズにつき価格を吊り上げる転売業者をちらほら見る)
弱み
  • オールドレンズにつき、逆光耐性が低い。少しでも太陽光が差し込んでしまうと画面全体が白くフレア掛かる(← 自分の腕が悪いため、生かすことはできてない)
  • マニュアルフォーカスが難しい(← 頭の体操になる。楽しい)
  • 古い個体が多いうえに、コンディションが悪いもの、もしくは個体差によって解像度にばらつきがある印象を持った。(5本中、外れが2本あった。どちらもピント面の解像度が妙に甘かった。)

AI AF Nikkor 85mm f/1.4D IF

とても良い筆を買ったら良い絵が描けるようになる、そんなことは起こらないけど、このレンズならそう感じさせてくれる。フィルム時代の終末期に発売されたレンズではあるが、まごうことなきフラッグシップモデルの醸し出す極上の気品には、写真の初心者である筆者(satsukium)に魔法のバフをかけてくれる。

強み
  • 解放f値が1.4で明るい。付随してボケを使った表現が楽しい。
  • フラッグシップモデルなだけあってボケがキレイ。玉ボケも画角全体的にきれいな形をしている。
  • 色表現が豊かで、明暗差にも強い。
  • ポートレート向きの焦点距離(85 mm)はまさにポートレートで活きる
弱み
  • 屋内で人を撮る/モノを撮るためには画角が狭い
  • 大口径レンズによく見られる傾向らしいのだが、昼間のハイライトがピンクに飛ぶ。明るさに注意しながら撮る。

Ai Nikkor 35mm f/2S

小型軽量で高解像度なレンズ。たしかにオールドレンズらしくコントラストは高くないが、それが良い。絞り開放での口径食(ビネット)効果を使った、「写真が上手い人」的な撮り方ができる。

強み
  • 焦点距離35 mmの開放絞りf/2は室内でも十分明るく、旅行先で大活躍する
  • オールドレンズでは珍しく高解像度な設計
  • 小型軽量であることは携行、持ち歩きに便利
  • ビネット効果を生かした撮影は、なんかエモ。
弱み
  • 画面端の解像度は低い。
  • また、ちょっと専門用語で申し訳ないがサジタルコマフレアは抑えされていないため、夜景・星空撮影はちょっと苦手であると思う。

AF-S Micro Nikkor 60mm f/2.8G ED

言わずとしれたFマウントの標準焦点距離マイクロニッコールの集大成。先代までの弱点をことごとく克服した最強仕様のマクロレンズ。AFは速いし、等倍まで寄れるし、等倍から望遠までありえんほど高解像度という文句のつけようがないレンズ。

Fマウントマイクロニッコールで有名なものは時系列順に以下のとおりである。

  • Ai Micro Nikkor 55mm f/3.5 (←昭和38年登場!? クセノター型で暗いが、そこそこシャープで収差が少ない。60年前にレンズはここまで完成していたのかと思い知らされる。実は持ってる。)
  • Ai Micro Nikkor 55mm f/2.8S (←上のレンズの改良型。ガウス型の設計に変わって明るくもなった。レンズ面のコーティングも改善しているらしい。つい2年くらい前まで現役で販売されていたのだからその実力(とか、人気度)は言うまでもない。
  • AF Micro Nikkor 60mm f/2.8D (←実はこれの前に55mmのAFタイプがあったが、すぐに60mmになった。カメラ側モーターによってAFが駆動される方式のレンズで、ヘリコイド移動量の多いマイクロニッコールを等倍化さらにAF化するために、焦点距離を含め、設計が一新された。設計の都合で鏡筒が複数に分かれていて、レンズのメカ的な動きが見てて面白い。当時の流行りであった、AFと等倍撮影に対応するための刷新であったため、解像度が改善したということはなく、むしろ設計の自由度を確保するためにレンズ後方に配置されたテレコンバータによるものなのか、近距離の撮影は先代のほうが良く写る気がする。苦手なシーンは特にない優等生だが、それが逆にこれの先代や後発との板挟みにあい、売却してしまった。)
  • AF-S Micro Nikkor 60mm f/2.8G ED (←2008年、ようやくデジタル一眼レフ向けに、逆光耐性を高めるナノクリスタルコートを携えてマイクロニッコールが刷新された。これまでのマイクロニッコールが少しづつ重ねてきた進歩を全部もう一歩進めたようないわゆる全部盛りで、AFは先代のカメラ内モーター駆動からレンズ内超音波モーター駆動に変わり、正確で高速なAFを実現。先代はピントを合わせるために、鏡筒が伸び縮みするがこのレンズはIF( インナーフォーカス)つまり、長さの変わらない鏡筒内でレンズ群が移動し、近距離撮影でレンズを被写体にぶつけることはもう無い。さらに軸上収差を改善し、等倍撮影では先代から異次元の進化を遂げた。人間がどれだけ目を凝らしてもこのレンズに敵わない。EDガラス(特殊低分散ガラス)で、どんな恩恵があるのかよく知らないけどなんかすごい。)
強み
  • どんな被写体に対しても高解像度で、マイクロニッコールの集大成であるといえる。
  • 現代のレンズらしく、コントラストが高い。
弱み
  • マクロ撮影ではなく、スナップ撮影をするときに開放だと口径食(ビネット)が顕著で、人によっては使いにくさを感じることもあるかなと思う。(一段絞れば解消はする。)
  • ちょっとデカいかな...

AF-S Nikkor 35mm f/1.8G ED

APS-C機用の「AF-S DX Nikkor 35mm f/1.8G」と名前が似通ってて紛らわしい。 ニコン公式ページいわく、点像再現性がウリらしいから星空とか撮ってみたい。まだ買ってからあんまり使えてない。

強み
  • 絞り開放の使いやすさに感動。解像感は高いし、口径食も無い。
弱み
  • まだわからない。優等生過ぎてつまらないと感じてしまうかもしれないが、うまく使ってみたい。